あの夏はこの海のどこか向こう側へ行き


今じゃ僕は 夢も亡くし 現実をも捨てた


波の音が 懐かしい誰かの声を似せ


心の隙間の正体を 今更 理解した




水面が映す僕は 驚く程に幼くて


何をする訳でもなく 笑う事も 泣く事も 出来ずに


自分に言い聞かせていたきれいな理由を 浜辺に落とした


沈む夕日と思春期は 舌ったらずな僕を嫌う




見上げた空は 遠く 眩しい程に 青く


ただ 飛行機雲が 途切れていた